
健診で腹囲を指摘されて、お腹をつまんでみたら厚かった。それなら腹筋の回数を増やせば、ここが凹むかもしれない。そう考えている方に向けて、この記事を書いています。
先に結論を書きます。腹筋運動だけでお腹のつまめる脂肪が落ちることは、研究では示されていません。落とす土台は食事と全身の運動で、腹筋は「脂肪が減ったあとに見えてくる筋肉」のためのものです。
書いているのは、栄養や運動の資格を持たない、一般の47歳です。僕は43歳のとき、66.8kgから1年5か月で54.9kgまで、11.9kg減らしました。その間、腹筋運動はほぼ毎日していました。それでも、へその横が「一切つまめなく」なったのは、減量の最後のほうでした。いまはリバウンドして、2026年9月の健診で腹囲は87cm。へその横は、また厚くつまめます。
この記事では、毎日腹筋をしていた減量中のこと、途中で腹筋の目的を切り替えたこと、記録で見た「最後のほう」、いまのことを、研究と並べて書きます。読み終えると、腹筋に何を期待して、お腹の脂肪を落とす力をどこに使えばいいかが決まります。
結論:先に落とすのは脂肪
先に、この記事の答えを3つ書きます。
- 腹筋運動だけを6週間続けた研究では、お腹の皮下脂肪にも腹囲にも体重にも、意味のある変化はなかった。片側の腕や脚だけを鍛えた研究でも、鍛えた側の脂肪だけが減ることはなかった
- 脂肪がどこから、どの順番で減るかは、研究では「お腹が最後」とは言えない。僕の場合は、減量の最後のほうで一切つまめなくなった
- 脂肪を落とす土台は、食事と全身の運動。腹筋は「いつか見えるシックスパック」のための筋肉づくりとして続ければいい
つまめる脂肪は皮下脂肪
へその横をつまんで見分ける
立った姿勢で、へその横を指でつまんでみてください。厚くつまめるなら、皮下脂肪が多い状態です。あまりつまめないのにお腹が出ているなら、内臓脂肪が主役かもしれません。これは目安で、正確に分けるにはCTなどの検査が要ります。
医薬基盤・健康・栄養研究所のコラムによると、皮下脂肪は皮膚のすぐ下につく脂肪で、下腹部・腰まわり・お尻などにつき、いったん溜まると減りにくいとされています。内臓脂肪はお腹の内側の、腸のまわりにつく脂肪で、指ではつまめません。
内臓脂肪の減らし方は、内臓脂肪と皮下脂肪の見分け方と腹囲85cmの意味を整理した記事に書きました。この記事は、つまめるほうに絞ります。
いまの僕は、へその横を厚くつまめます。家庭用の体組成計が推定する内臓脂肪レベルも「やや過剰」で、両方ついている状態です。
皮下脂肪も、健康と無関係ではない
「つまめるだけなら安心」とは書けません。
Foxらの2007年の研究は、米国の大規模な調査(フラミンガム心臓研究)の参加者3,001人を、CTで調べたものです。内臓脂肪も皮下脂肪も、血圧・血糖・中性脂肪・HDLコレステロールの値と関連していました。関連の強さは、ほとんどの項目で内臓脂肪のほうが上でした。関連を調べた研究なので、「皮下脂肪が原因で数値が悪くなる」とまでは言えません。
健診で気になる数値があれば、脂肪の種類にかかわらず、まず医師に相談してください。
毎日腹筋していた減量中
減量中も、腹筋はほぼ毎日
僕が減量したのは、2022年4月から2023年9月までです。やったことは、次のとおりです。
- 食事:主食を抜き、カップ麺・インスタント麺・スナック菓子・ファストフードをやめた(主食を抜くのは僕が選んだやり方で、おすすめではありません。食事の記録やPFCの計算はしていません)
- 筋トレ:週6日。日によって鍛える場所を分けるやり方(分割法)
- 有酸素運動:仕事帰りのインターバル速歩を週3日
- 腹筋運動:分割の筋トレとは別に、ほぼ毎日
腹筋の種目や回数は、覚えていません。量は、いまと大きくは変わらなかったと思います。
つまんで確かめても、まだ厚かった
減量中、お腹をつまんで確かめていました。それでも、へその横がつまめなくなったのは、減量の最後のほうです。始めてすぐでも、半分落ちたころでもありませんでした。
少しずつ薄くなったのか、ある時に急に変わったのかは、覚えていません。覚えているのは、「気づいたら、全くつまめなくなっていました」ということだけです。
研究:腹筋だけ6週間では変わらない
腹筋運動だけを続けると、お腹の脂肪はどうなるのか。これを調べた研究があります。
Visputeらの2011年の研究は、運動習慣のない18〜40歳の24人に、腹筋運動だけを6週間続けてもらったものです。メニューは腹筋運動7種目を2セット10回ずつ、週5日。研究の間、参加者は食べるエネルギー量を変えずに過ごしました。
6週間後、お腹の皮下脂肪の厚さ、体重、体脂肪率、腹囲のどれにも、意味のある変化はありませんでした。差が出たのは腹筋の持久力で、終わった時点のテストでは、腹筋をしなかった群が平均32回、腹筋をした群が平均47回でした。

参加者は18〜40歳と若く、40代以上を中心に調べた研究ではありません。それでも、「腹筋運動だけ」を切り出して測った研究として、いちばん分かりやすい結果です。僕が減量中にほぼ毎日していた腹筋も、それだけでお腹の脂肪を落としていたとは言えません。
腹筋の目的を途中で変えた
凹ませる唯一の方法だと思っていた
減量の途中までは、腹筋運動でお腹が凹むと考えていました。いまの言葉で言うと、こうです。
「腹筋がお腹を割って凹ませる唯一の方法だと思っていました」
『ターザン』で、脂肪が先だと知った
減量の途中で、雑誌『ターザン』を読んで、腹筋運動だけではお腹は凹まない、体脂肪を減らさないと凹まない、と知りました。
そこから、腹筋をする目的が変わりました。
「脂肪が減っていつの日か見えてくるシックスパックのための腹筋でした」
腹筋運動そのものは、やめていません。変えたのは、腹筋に何を期待するかです。腹筋は、脂肪が減ったときにその下に見えてくる筋肉をつくるためのもの、と考えるようになりました。
記録で見る「最後のほう」
腹囲は16か月で11.7cm減った
僕の腹囲のいちばん古い記録は、2022年5月の81.2cmです。減量を始めて1か月半ほどあとの値です。2023年9月7日には69.5cmになりました。約16か月で11.7cmの減少です。

脂肪の量は約9か月止まっていた
家庭用の体組成計の値で、脂肪の量(体重×体脂肪率)を出してみました。体組成計の体脂肪率は推定値で、ずれもあるので、目安として見てください。
- 2022年5月23日(体脂肪率の記録の最初):64.0kg・18.8% → 脂肪の量は約12.0kg
- 2022年11月の平均:57.1kg・15.2% → 約8.7kg
- 2023年8月の平均:58.0kg・14.9% → 約8.6kg
- 2023年9月7日:54.9kg・12.0% → 約6.6kg

脂肪の量は、2022年11月までに大きく減り、そのあと2023年8月まで、約9か月のあいだ8〜9kg台で止まっていました。もう一段下がった2023年9月に、お腹が割れました(9月の月平均では約7.7kg)。
なぜそのタイミングだったのかは、分かりません。2023年8〜9月に何かを変えたかも、覚えていません。覚えているのは、こういう感じです。
「気がついたらお腹が割れていて、体重が最低値だった感じです(記憶の中で)」
下を向いて、心の中でガッツポーズ
2023年9月ごろ、へその横は一切つまめませんでした。そして、人生で初めてお腹が割れました。
下を向いて、割れたお腹を実際に見たときのことは、覚えています。心の中でガッツポーズでした。
穴がなくて、ベルトを切った
ベルトの変化には、自分でも気づきやすかったです。穴がいくつ変わったかは覚えていませんが、こうなりました。
「穴がなかったのでベルトを切りました」
人には、顔で気づかれた
顔の変化は、毎日見ているので、自分ではよく分かりません。でも、痩せたときも太ったときも、人にはすぐ気づかれました。
「僕はすぐに顔に出るみたいです」
2023年12月には、免許の更新で写真を撮ったら、5年前の写真と変わりすぎていて「本人ですか?」と聞かれました。平静を装いましたが、内心はすごく嬉しかったです。これは、5年前の免許の写真と比べた話です。
戻るとき、僕が感じたのはお腹
痩せた翌月から体重は少しずつ戻り、約2年は60kg前後で過ごしました。2025年の秋からは大きく増え、2026年1月4日に67.8kgで過去最高を更新。8月21日には71.3kgになりました。少しずつ戻った約2年のことは、痩せたあと少しずつ戻ったリバウンドの見張り方に書いています。
脂肪が戻ってきたのは、自分ではお腹だと感じました。人からは「すぐに顔が変わった」と言われました。割れたお腹がいつなくなったのかは、覚えていません。
どこが変わったと気づくかは、僕の場合、自分の目と人の目で違っていました。
順番は研究では言えない
「お腹は最後」に出典は無い
「脂肪は手足の先から落ちて、お腹は最後」という説明を、よく見かけます。この言葉で検索して上位に出てきた記事を読みましたが、出典が書かれているものは見つかりませんでした。
僕の体感は、たしかに「お腹は最後のほう」でした。でも、僕1人の体感を「皮下脂肪は最後に落ちる」と一般化することはできません。
逆の向きの報告もあります。Singhらの2012年の研究は、標準体重の成人23人に8週間で体重を増やしてもらい、続く8週間で減らしてもらったものです。増えた脂肪の約8割が落ちたとき、お腹まわりの皮下脂肪と内臓脂肪は増える前に戻っていました。一方、下半身の脂肪は、8週間の時点ではまだ戻っていませんでした。短期間に増やした分を減らした小さな研究なので、これも一般化はできません。
研究で分かっていることを、もう少し見ていきます。
割合は内臓脂肪、量は皮下脂肪
Merlottiらの2017年のメタ解析(89の研究をまとめて分析したもの)によると、減量したときに減る量そのもの(面積・体積・重さ)は、皮下脂肪のほうが内臓脂肪より多くなっていました(皮下脂肪の厚さで測った研究では、この差ははっきりしませんでした)。一方で、もとの量に対する割合で見ると、内臓脂肪のほうが常に大きく減っていました。
Chaston・Dixonの2008年のレビュー(61の研究)では、減量が小さいうちは内臓脂肪の減る割合が大きいものの、減量が大きくなるほど、その傾向は弱まるとされています。
「皮下脂肪は落ちにくい」は、「減らない」という意味ではありません。割合で見ると内臓脂肪よりゆっくりで、量で見ると皮下脂肪のほうが多く減る、ということです。腹囲が少し動いたのに、つまめる厚みが変わらない時期があっても、効いていないとは限りません。
40代以上は中身が入れ替わる
Kukらの2009年の総説(研究をまとめた論文)によると、年をとるにつれて、内臓脂肪が増え、下半身の皮下脂肪が減る方向に変わることがあるそうです。体重や腹囲があまり変わらなくても、この入れ替わりは起こりうるそうです。
40代以上でお腹が気になる方は、同じ腹囲でも、若いころより内臓脂肪の割合が増えているかもしれません。つまめる厚みだけでなく、腹囲の数字も一緒に追う価値があります。
順番は人によって違う
研究から言えるのは、ここまでです。「お腹の皮下脂肪が最後に落ちる」とは書けません。
僕の場合も、自分で変化に気づいたのはお腹のつまめ方でしたが、人に気づかれたのは顔でした。どこから落ちたように見えるかは、人によっても、見る人によっても違うことがあります。
部分痩せの研究5本
動かした場所の脂肪だけが減る「部分痩せ」は起きるのか。5本の研究を、1つの表にまとめました。

表の要点は、次の3つです。
- 腹筋運動だけでは、お腹の脂肪に意味のある変化はなかった(24人・6週間)
- 片側の腕や脚だけを鍛えても、鍛えた側だけが減ることはなかった。Kostekらの研究では、皮膚をつまんで測ると男性だけ鍛えた腕で減ったように見えたが、MRIでは左右に差がなかった
- 逆の向きの報告もある。ただし、どちらも小さな研究で、中身を見ると「動かした場所だけを狙い撃ちした」とは言えない
「見解が分かれる」側も正直に
Stallknechtらの2007年の研究(健康な男性10人)では、片脚を動かしているあいだ、動かしている脚のそばの皮下脂肪で、血流と脂肪の分解が高くなる傾向がありました。これは分解の速さの話で、脂肪が減った量の話ではありません。
Brobakkenらの2023年の研究は、過体重の男性16人(平均43歳・BMI約30)を2つの群に分け、週4回・10週間続けたものです。食事は管理していません。
- 腹筋を加えた群:トレッドミル27分+体幹をひねる運動やクランチなどを含むメニュー57分で、1回84分
- 比べた群:トレッドミル45分
消費エネルギーはそろえてありましたが、運動の時間は84分と45分で、そろっていません。
体幹の脂肪は、腹筋を加えた群で約1,170g(7%)減り、比べた群では意味のある変化がありませんでした。群の差は約700gです。ただ、測った方法(DXA)では、減ったのが皮下脂肪か内臓脂肪かは区別できない、と著者自身が書いています。全身の脂肪と体重の減り方には、群の差がありませんでした。各群8人の、小さな試験です。
僕は、この研究を「腹筋でお腹の脂肪だけが落ちる」根拠としては読んでいません。全身の脂肪が減る中で、体幹の減り方が少し多かった、という1つの報告です。
土台は食事と全身の運動
体重を大きく動かすのは食事
Verheggenらの2016年のメタ解析(117の研究・4,815人)では、食事の見直しも運動も、体重と内臓脂肪を減らしていました。体重は食事のほうが大きく減りましたが、内臓脂肪は運動のほうがやや大きく減る傾向でした(はっきりした差ではありません)。
僕の減量は、66.8kgから54.9kgまでの1年5か月を平均すると、月におよそ0.7kgでした。大きく減ったのは最初の約8か月で、そのあとは横ばいの時期が続きました。減らすペースの決め方は1か月に何kg減らすのが現実的かの目安に、目標の置き方は40代からのダイエットの目標の立て方に書きました。
有酸素運動は内臓脂肪に効く
Vissersらの2013年のメタ解析(15の研究・852人)では、食事を制限しなくても、有酸素運動で内臓脂肪が減っていました。中くらい〜強めの強さがもっとも効果的でした。Ismailらの2012年のメタ解析では、有酸素運動は内臓脂肪をはっきり減らし、筋トレだけでは、はっきりした差が出ませんでした。
一方、皮下脂肪だけを狙って減らす運動は、調べた範囲では見つかりませんでした。
ただ、量が足りないと体重は動きません。僕は本格的に減量を始める前、日曜に10kmのジョギングをしていました。走らない日には筋トレもしていましたが、体重は減りませんでした。その時期のことは週1回のジョギングで体重が減らなかったときの見方に、減量期の速歩といまのHIITのことは速歩やHIITなど、ジョギング以外の有酸素運動の記事に書いています。
筋トレは筋肉を守る助けにも
Wewegeらの2022年のメタ解析(58の研究)では、健康な成人が筋トレだけを続けた場合でも、体脂肪率は平均1.46ポイント、脂肪の量は0.55kg減り、内臓脂肪も減っていました。筋トレも脂肪を減らす側に入りますが、量は小さめです。
もう1つは、筋肉を守る助けになることです。Binmahfozらの2025年のメタ解析(25の試験・1,608人・18〜65歳・BMI25以上)では、食事で減量するときに筋トレを足すと、食事だけの場合より、筋肉などの除脂肪量が減りにくくなっていました。脂肪も、より多く減っていました。脂肪が減ったあとに割れて見えるには、その下の筋肉が要ります。
僕の役割分担
いまの僕は、こう分けています。
- 食事:自作のアプリで、毎日すべての食事を記録する(2026年8月25日から)
- 脂肪を落とす役と僕が考えている運動:バックランジ。重りなしで左右合わせて20回を、メニューの中で3回。月〜土はジム、日曜は家
- 全身のメニュー:日曜以外の週6日、朝に職場のジムで約30分。全身の筋トレと、合間に挟むHIIT。腹筋の種目はクランチ
「脂肪燃焼はバックランジと考えています」というのは、僕の考えです。バックランジだけで脂肪が落ちるという意味ではありません。脂肪が減るかどうかは、食べた量と使った量の差、つまり体全体のエネルギー収支で決まります。僕がバックランジを選んでいる理由は、バックランジのやり方と続ける理由に、30分に収める組み方は30分に収める全身法の組み方に書きました。
健診から約7週間のいま
2026年9月9日の健診のあとに始めたことのうち、お腹に関わる2つを書きます。どちらも続けています。ケガなどで休む時期もあります。
クランチは筋肉づくりのため
朝のジムの腹筋の種目を、レッグレイズからクランチに入れ替えました。メニューの中で3回やっています。狙いは筋肉づくりで、お腹の脂肪を落とすためではありません。
夜のストレッチは、まだ変化なし
夜、寝る前に家でヨガマットを敷いて、骨盤まわりのストレッチと、フォームローラーを使ったストレッチをしています。Instagramで「ぽっこりお腹解消」と紹介されていたのを見て、始めました。まだ目立った変化はありません。
ストレッチやフォームローラーで脂肪が落ちる、お腹が凹む、という研究は、調べた範囲では見つかりませんでした。運動の強さの国際的な一覧(2024年版)では、軽いストレッチは2.3メッツ(安静にしているときの何倍のエネルギーを使うかを表す単位)で、ハタヨガと同じです。ジョギングの7.5メッツの3分の1以下です。僕は、脂肪を落とす役をここには置いていません。
腹囲は月の平均で見る
腹囲は、毎朝起きてトイレのあとに、おへその高さで測っています。月の平均は、こうでした。
- 2026年9月の平均:88.4cm(健診の87cmより1.4cmほど大きい)
- 2026年10月の平均:87.55cm(10月25日まで)
数字だけを比べると、10月(25日まで)の平均は9月より約0.9cm小さい値です。でも、日ごとの値は、9月は約86.4〜91.0cm、10月は約86.3〜90.0cmの幅で動いていて、日によって3〜4cm違うこともあります。この差を、縮んだとも、効果が出たとも言えません。僕の実感も、「まだ目立った変化は無い」です。
日によって3〜4cm動くので、僕は月の平均で見ています。数字の見方は、体重計の数字を1日ではなく平均で見る考え方の記事にまとめました。
よくある質問
Q. 毎日の腹筋でお腹から落ちる?
腹筋運動だけを6週間続けた研究(24人)では、お腹の皮下脂肪も腹囲も体重も変わらず、腹筋の持久力にだけ差が出ました。どこから脂肪が減るかの順番も、研究では「お腹が先」「お腹が最後」とは言えません。脂肪は体全体のエネルギー収支で減るので、食事と全身の運動が土台です。腹筋運動は、筋肉づくりとして続ける価値があります。
Q. 腹囲を指摘されたら何から?
まず、結果票で気になる数値や「要受診」などの記載があれば、医師に相談してください。腹囲の原因や、治療が必要かどうかは、この記事では判断できません。そのうえで僕が勧めるのは、食べたものを記録することと、全身を動かす運動を少しずつ始めることです。
Q. 皮下脂肪は何か月で落ちる?
研究で決まった期間は見つかりませんでした。「2〜3週間」「約3か月」といった数字は、調べた範囲では出典がありませんでした。僕は1年5か月の減量の最後のほうで、一切つまめなくなりました。期間より、減量の量で見ることを勧めます。個人差が大きいので、僕と同じ順番になるとは限りません。
Q. ストレッチで脂肪は落ちる?
ストレッチやフォームローラーで脂肪を減らすという研究は、調べた範囲では見つかりませんでした。僕もInstagramで見て骨盤まわりのストレッチを始めましたが、まだ目立った変化はありません。体のケアとして続けるのはよいと思いますが、脂肪を落とす役は、食事と全身の運動に任せてください。
Q. 腹筋が割れる体脂肪率は?
「15%以下」「10〜12%」といった数字を見かけますが、調べた範囲では出典のある数字は見つかりませんでした。僕の場合、お腹が割れていた2023年9月ごろの、いちばん痩せた9月7日の体脂肪率は12.0%(54.9kg・腹囲69.5cm)でした。家庭用の体組成計の値で、1人の例です。一般の目安としては書けません。
Q. つまめるだけなら放っておく?
内臓脂肪より関連は弱いものの、皮下脂肪も血圧・血糖・脂質の値と無関係ではなかった、という3,001人の調査があります。ただし、原因かどうかまでは分かっていません。気になる数値があれば、脂肪の種類にかかわらず医師に相談してください。
まとめ:腹筋は脂肪のあと
- 腹筋運動だけを6週間続けた研究では、お腹の脂肪に意味のある変化はなかった。片側だけ鍛えても、その側だけは減らなかった
- 脂肪が落ちる順番は、研究では「お腹が最後」とは言えない。割合では内臓脂肪、量では皮下脂肪が多く減る
- 僕は減量中ほぼ毎日腹筋をしていたが、つまめなくなったのは最後のほう。脂肪の量が約9か月止まったあと、もう一段下がった月に、お腹が割れた
- 落とす土台は、食事と全身の運動。腹筋は、いつか見えるシックスパックのための筋肉づくり
- 健診のあと、クランチと夜のストレッチを続けて約7週間。腹囲の月の平均は少し小さいが、目立った変化はまだない
最後に、僕から1つだけ。
「お腹を凹ましてシックスパックを出すには、腹筋の上にある大量の脂肪を落とすのが先決です! 食事を見直しつつ、体幹と大きな筋肉を鍛えて、体脂肪を減らしましょう!!」
今日の一歩は、これです。
バックランジを1セットだけで良いので、始めて継続していきましょう!!
バックランジでお腹の脂肪が落ちる、という意味ではありません。全身を動かす入り口として、1セットからです。膝に負担がかからない範囲で行い、痛みがあるときはやめてください。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。腹筋を毎日がんばっているのに、へその横がつまめたままなのは、やり方が間違っていたからとは限りません。期待する場所が、少しずれていただけかもしれません。僕も、いまは厚くつまめる側にいます。気になることがあれば、お問い合わせのページから気軽に聞いてください。
参考にした情報
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「【第17回】体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪とは」
2024 Adult Compendium of Physical Activities(運動強度(メッツ)の国際的な一覧・2024年版)
Brobakken MF ほか(走る運動に腹筋運動を加えた場合の体幹脂肪の変化を比べた無作為化比較試験)Physiological Reports 11(22), 2023
Merlotti C ほか(減量による皮下脂肪と内臓脂肪の減り方を比べたメタ解析)International Journal of Obesity 41(5):672-682, 2017
Chaston TB, Dixon JB(減量に伴う内臓脂肪の変化に関するシステマティックレビュー)International Journal of Obesity 32:619-628, 2008
Kuk JL ほか(加齢による脂肪分布の変化に関する総説)Ageing Research Reviews, 2009
Verheggen RJ ほか(運動と食事が内臓脂肪に与える効果を比べたメタ解析・117研究)Obesity Reviews 17:664-690, 2016
Ismail I ほか(有酸素運動と筋トレが内臓脂肪に与える効果を比べたメタ解析)Obesity Reviews 13:68-91, 2012
Vissers D ほか(運動が内臓脂肪に与える効果を調べたメタ解析・15研究)PLoS One, 2013
Wewege MA ほか(筋トレ単独が体脂肪に与える効果を調べたメタ解析・58研究)Sports Medicine, 2022
Binmahfoz A ほか(食事による減量に筋トレを加えた効果を調べたメタ解析・25試験)BMJ Open Sport & Exercise Medicine 11(3), 2025
Singh P ほか(体重を増やしたあと減らしたときの、部位ごとの脂肪の変化を調べた研究)American Journal of Clinical Nutrition 96(2), 2012
Fox CS ほか(腹部の内臓脂肪・皮下脂肪と代謝リスクの関連を調べたフラミンガム心臓研究・3,001人)Circulation 116(1), 2007
※この記事は、運営者個人の体験と一般的に知られている情報をもとにまとめたものです。効果や感じ方には個人差があり、特定の効果を保証するものではありません。持病のある方・体調に不安のある方は、実践の前に医師などの専門家にご相談ください。詳しくは免責事項をご覧ください。








